“青森新時代”はどんな時代となるのでしょうか。6月4日の青森県知事選挙で当選した宮下宗一郎新知事が29日初登庁し、“青森新時代”を掲げた宮下県政がスタートしました。

※宮下宗一郎新知事
「知事の宮下です。知事の宮下です。いつもありがとうございます」

29日、就任の日を迎えた宮下新知事。「青森県知事」の名刺が出来上がり、今朝むつ市の事務所で初披露しました。

※新時代コール「青森県知事宮下宗一郎とともにつくる青森新時代、青森新時代、青森新時代スタート」
※宮下宗一郎新知事「それじゃあ行ってきます」

このあと、青森市の事務所で支持者らに見送られ、初登庁は自らの足で歩いて向かいました。

※宮下宗一郎新知事
「緊張なく気負いもなく、ただ情熱だけがある」


※高山基彦キャスター
「いま、宮下新知事が県庁に到着しました。(拍手)深く一礼をして入ってきました」

※宮下宗一郎新知事
「皆さんと一緒に青森県を発展、そして前進させることを楽しみにしてまいりました。きょうから一緒にがんばって、県民の皆さまのために働いていきましょう。よろしくお願い致します。ありがとうございます」

このあと初めて、知事の椅子に座りました。語ったのは、自らが掲げる青森新時代への意気込みです。

※宮下宗一郎新知事
「(知事の)席に座ることはほとんどないと思います。全県・全国・全世界を駆け回って、青森県民の皆さまのために、県政前進のために頑張っていきたい」

その言葉のとおりすぐに知事室を離れ、次は、各部局長を集めた臨時の庁議へ。

※宮下宗一郎新知事
「青森県庁にしかできない仕事を青森県民の皆さまのためにみんなでやっていきたい」

この庁議だけでも出した指示は5つ。「物価燃料費電気代高騰対策本部」の7月中の設置や、女性を中心とした「青森県こども未来県民会議」のメンバーの人選、知事と県民が対話できる集会の開催方法の検討などでさっそく、公約の実現に向けて動き出しました。

一方で、こんな注文もー。

※宮下宗一郎新知事
「私をストップするのも皆さんの大切な仕事ですので。(むつ市の)市長時代にもよく庁議メンバーには注意を受けていましたので。“そのくらいにしてください”と」

宮下新知事がきょう、くり返し口にした県職員との協力。このあと臨んだ職員への訓示では自身がむつ市長時代に県庁と折衝した経験を念頭に、こう語りかけました。

※宮下宗一郎新知事
「時に一部の部局とは激しいやり取りもあったと思います。ただその時は、その場その場の市民を思う気持ちがそうさせた。ただ本当にこれからは、仲間として受け入れていただきたいと思います」

宮下新知事のこうした思い、職員はどう受け止めたのでしょう。

※DX推進課の職員
「正直なところ、これまで20年間三村知事のもとでやってきたいろんな仕事の進め方が変わるということに対しては、若干不安があるのですが、一方では青森新時代を一緒にこれから作っていけるということに対して期待であるとかわくわく感も感じています」

宮下県政が目指すのは、県民のより良い暮らし。そのために掲げた県庁の組織を抜本的に見直す「県庁大改革」をどのように進めるのか。宮下新知事のリーダーシップが問われる“青森新時代”の県政運営が始まりました。