今年4月から義務付けられた幼稚園や保育所などの送迎バスの、安全装置設置について。思うように設置が進んでいないようです。
政府は、安全装置の設置について6月末までの完了を目指していますが、宮崎県内での設置はおよそ6割にとどまっています。
去年9月、静岡県で当時3歳の園児が送迎バスに置き去りにされ死亡した事件。
これを受け、政府は、送迎バスへの安全装置の設置を今年4月から義務付けました。
(三浦功将記者)
「この園ではバス2台を運用しています。2台とも同じ安全装置を取り付けていて、車内の一番後ろにある緑色のボタンを押すと…車内アナウンスが消えました」
宮崎市内にある高千穂幼稚園。6月8日に安全装置の設置が完了しました。
(安全装置のアナウンス)「サイドブレーキをかけ、車内点検が完了していません」
安全装置は、エンジン停止後、安全確認のボタンを押すことで車内アナウンスが消えますが、10分を過ぎると警告音が外に鳴る仕組みになっています。
(安全装置のアナウンス)「(警告音とともに)車内点検が終わっていません」
(高千穂幼稚園 日高大介園長)
「単なる掃除とか忘れ物のチェックだが、それをしていれば置き去りも絶対起きないはずなので、それをきちんとやってもらうこと」
園では、以前から子どもたちがバスを降りたあと保育士が車内を確認。
さらに、ドライバーが清掃や消毒などを行うため、複数回、バス車内を点検することになっています。
(送迎担当 本崎寛さん)
「厳重に何回も確認が一番なので、忘れ物しかり、子どもが絶対残らないことを注意している」
職員による確認と安全装置の設置によって強化された置き去り防止対策。
送迎バスの安全装置について政府は、暑さが本格化する前の6月末までの設置を呼びかけています。
しかし、全国の送迎バスおよそ5万台について調査したところ、6月末までに設置が完了する見込みの台数は全体の55.1%にとどまることが明らかになりました。
このうち、県内は全国平均よりわずかに高いものの58.4%となっています。
高千穂幼稚園の日高園長は、県内の施設でまだまだ装置の設置が進んでいない背景に、取り付け予約が取りづらい状況であることや、日々の送迎にバスを使うため設置する時間が限られていることなどが考えられると話します。
(高千穂幼稚園 日高大介園長)
「安全装置の取り付けは終わったが、機械に頼ることはなく今までやってきたこと、人が動いて点検するということを必ずこれからも続けていって、機械がついたことで保護者も安心していただけるのかと思う」
全国では、メーカー側が半導体が不足して生産が追いついていないという状況もあるようです。
悲惨な事故を2度を起こさないためにも安全装置の設置はもちろん、ふだんの徹底した確認が子どもたちの命を守ることに直結しています。
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