ロシアの独立系メディアがJNNの取材に応じ、民間軍事会社ワグネルのプリゴジン氏の反乱によって国民の間でプーチン政権への懸念が高まっていると、その影響を語りました。

ノーバヤ・ガゼータ ヨーロッパ キリル・マルティノフ編集長
「ロシア当局と検察庁はプリゴジン氏に対する捜査を継続中だ、という情報を得ています」

26日、JNNの単独インタビューに応じたバルト三国・ラトビアに拠点を置くロシアの独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ ヨーロッパ」のマルティノフ編集長。

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者で、反乱を起こしたプリゴジン氏への刑事責任追及の動きは継続しているとしたうえで、今回の事態が国民に与えた影響をこう指摘します。

ノーバヤ・ガゼータ ヨーロッパ キリル・マルティノフ編集長
「ロシア国民は国がとても弱く、プーチン大統領が事態をコントロールできていないことを知りました。ロシア社会は誰が国の安全を守ることができるのか、とても心配しています」

そして、反乱の影響は今後、ロシア軍の内部にも及ぶ可能性があると予想します。

ノーバヤ・ガゼータ ヨーロッパ キリル・マルティノフ編集長
「軍の中で疑問を持ち始める人がどんどん増えてくるでしょう。それは何かの終わりをもたらす危機の出発点になると思います」

マルティノフ氏はこのように述べ、長年にわたり権力を維持してきた「プーチン神話」の崩壊につながる可能性があると強調しました。