中国の国会に当たる全人代の常務委員会は「愛国主義教育法案」の審議を始めました。成立した場合、愛国教育の推進が初めて法律で規定されることになります。

「愛国主義教育法案」はきょうから3日間の日程で審議が行われます。全人代常務委員会の報道官はきのう、「習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想を指針として、国や共産党への愛などをテーマとし、祖国の統一と民族の団結を守ることに力を入れる」と説明していて、具体的な指導方法などが盛り込まれるということです。

中国では、これまでにも愛国教育の重要性が強調されてきましたが、法案が成立した場合、愛国教育の推進が初めて法律で規定されることになります。

習近平指導部としては、愛国教育の強化を通じて、国内をより統制しやすくしたい考えとみられます。