新潟東港に23日、県内に入港した船では過去最大規模の船、クルーズ船・「MSCベリッシマ」が寄港しました。豪華客船の船内にカメラが入りました。


新潟東港に寄港したクルーズ船、「MSCベリッシマ」
20日に横浜を出発し、函館を経由して23日、新潟東港へやってきました。

【記者リポート】「全長315メートルのMSCベリッシマ、船というよりもはやホテルというような大きさで、カメラの画角に納めるのが難しいです」

乗客およそ2500人と1600人のクルーを乗せた「MSCベリッシマ」は富山や韓国の釜山などを巡る13日間の船旅の真っ最中。

新潟では北は村上市、南は魚沼市まで県内各地をめぐるバスツアーも運行されました。

【乗客は】「(新潟では)おすし食べたりへぎそば食べたり。女の人は食べるのが楽しみだから」

【乗客は】「新発田城が読めなかったんですけど、字がずっと。平仮名でようやくわかりました」

船内の様子も聞いてみると…

【乗客は】「船の中はすごくゴージャスです。プロムナードとか螺旋階段もスワロフスキーできらきら輝いていて」

【乗客は】「いろいろなイベントも用意されていますから、一日飽きないですね。きのうのソウルミュージックはものすごくノリが良くて」

とっても気になります!県の職員らと一緒にBSNのカメラも船内へ入らせてもらいました。
驚くべきはその広さ。船の中央部分はショッピングモールのようになっていて宝飾品やスイーツなどの買い物も楽しめます。

さらにさらに!カジノもあるんです。まさに海の上のリゾート、日本とは思えません。

また、劇場やステージもありクルーズ中は毎日違う演目が楽しめるそうです。

そして、先ほどの女性が話していたスワロフスキーの階段がこちら!歩くのに少し気後れしそうなほどの輝きです。

そんな「MSCベリッシマ」の寄港を歓迎して式典が行われました。
【県交通政策局 太田勇二 局長】「新潟港において初めてMSCベリッシマをお迎えできることを大変うれしく思っております」

県内のクルーズ船の寄港数はウイルス禍で激減していましたが、今年度は、現時点で21回の寄港が予定されています。これは過去最多だった2019年度に迫る水準で、急回復が見込まれています。背景には県の取り組みがあります。

【県港湾振興課 高橋徹臣 課長】「今年3月に国際クルーズ船が再開されたので、地域間でクルーズ誘致をどこの地域も積極的にやっているので新潟県としても市町村と一緒に積極的に誘致を進めていきたい」

大勢の乗客を乗せるクルーズ船が寄港することで、地域への経済効果はもちろん、新潟の魅力を知ってもらいファンを増やすチャンスになれと期待されています。

県は今年度、日本海側の他の県とも連携してクルーズ船の誘致に取り組み、交流人口の拡大などに繋げたいとしています。