救急医療は時間との勝負
「ドクターヘリ出動、ドクターヘリ出動」
人吉市の山の中で80代の男性が斜面から滑落したという情報が。

現地の救急隊も現場到着に時間を要することが考えられ、患者の容態が気にかかります。
「必要となる処置はなにか」

機内では絶えず情報収集を行います。出動から約17分で人吉に到着しました。
フライトドクター 吉澤菜々さん「現場での活動で大切なことは時間をかけすぎないこと」

素早く処置を終えれば、患者をより迅速に病院へ運ぶことができます。
吉澤さん「現場救急事案に出ていて、その方の搬入依頼の電話になります。頸髄損傷、肋骨骨折、あとは頭部外傷疑いの方になります」

搬送先の病院が決まるとヘリは再び飛び立ちます。
出動要請から約1時間。患者に接触して診療と処置を行い、男性を無事八代市内の病院に運ぶことができました。

吉澤さん「頸髄損傷ぽい症状があって、そっちの方が重篤かなということで、一番近い整形がみられる病院にヘリで運びました」

フライトドクターリーダー 加藤陽一さん「今見ている目の前の患者さんだけでなくて、地域の安心安全を守らなければならない。安心の象徴と言いますか、そういう形で見てもらえると我々としては嬉しいです」
患者と未来を繋ぐため、きょうも熊本の空で命のリレーが続きます。
RKKではこのドクターヘリに密着した模様も含めた防災特別番組「変わる対策 変わらない思い」を6月24日(土)午後3時54分から放送します。













