宮城県は、花粉症対策として、2032年度までに県内で新たに植えるスギの苗木を、すべて花粉の少ない品種に変えていくことになりました。
これは、21日の県議会で県が明らかにしたものです。それによりますと、県は、飛散量が多くなっているスギ花粉について、花粉の少ない品種へ変えていくことが最も重要としています。

このため、現在、10万本程度にとどまる花粉の少ない苗木を、2027年度までに40万本、2032年度までに県内で植えられる苗木のすべてにあたる80万本に増やして花粉症対策を進めていくということです。

また、県内では、花粉の少ない苗木は枝の一部を切り取って増やす「挿し木苗」を中心に生産されていますが、挿し木苗は生育に問題があることなどから、種から育てた「実生苗」を他県から積極的に取り寄せて、植林することを検討するとしています。