「きょうの夕飯はラーメン」という方はいらっしゃるでしょうか?
「ラーメンにかける外食費」の『日本一奪還』に向け、新潟のラーメン関係者が動き始めました。
新潟拉麺共同組合などが新潟市中央区で20日に開いたシンポジウムには、県内のラーメン店の関係者らおよそ80人が集まりました。

【新潟拉麺共同組合 安倍恭朗 代表理事】
「私たち店主同士の絆をより深め、連携をより強固なものにして、一体感を持って盛り上げたい」

関係者が願うのは、「ラーメンにかけた外食費」の「日本一奪還」です。それまで8年連続日本一だった山形市を抜き、21年に初めて日本一になった新潟市ですが…

【山形市役所】
「山形市、13196!1位です!日本一奪還!よいしょ―!」
去年およそ600円差で逆転され、2位になったのです。
「再び1位に返り咲き、新潟のラーメンで県内を活性化しよう」
その戦略を考えるシンポジウムには餃子の外食費をめぐり浜松市や宮崎市と激戦を繰り広げている宇都宮から講師を招き、「宇都宮餃子」のブランディング戦略などを聞きました。
【協同組合宇都宮餃子会 鈴木章弘 専務理事】
「食のブランド『宇都宮餃子』の確立として、ライトでカジュアルでヘルシーなもの、今まで餃子を食べようとしなかった人たちに、餃子に振り向いていただくようにしましょうと。女性が餃子をかわいいと思える時代にしたいと思って、餃子のポーチやバッグを作らせていただいています」

参加者も、ラーメン以上に熱い熱意で意見を交わします。
【参加者は】
「20代、30代のラーメン屋さん、飲食店をやっている人たちをもっと応援してほしい。若者たちが夢を与えてもらえるような環境を整えてもらいながら、力ある人たちはたくさんいるので、ピックアップしてもらうことが大切なのかなと」

こうした中、新潟のラーメン関係者からは行政との連携の必要性を指摘する声も上がりました。
【酒麺亭潤 松本潤一 代表取締役】
「強引に動かしていく熱量みたいなものが、もしかしたら新潟が足りてないのかな。官民の連携っていう誰か『ブルドーザー』のように、事を起こしてくれるような熱量の人、そんな人が出てきてくれたらなと」

山形市はおよそ2300万円の税金を投入して官民挙げてラーメンをPR、ラーメン店の紹介サイトやポスターなどを制作し日本一を奪還していました。
その新潟のブルドーザーの運転手は誰なのでしょうか?
21日の新潟市議会には、新潟市の農林水産部長に、こんな質問も…
【豊島真 新潟市議】
「本市との、あまりの熱量の差に驚いたのが率直な感想でした。ラーメン日本一争いについて、本市はどのように捉えているのか?」

【新潟市農林水産部 三阪史也 部長】
「惜しくも2位でしたが『ラーメンがおいしい街』としてラーメン業界の皆さんのこれまでの努力が広く全国に認知、評価されたものと考えています」
Q「情報発信は?」
【新潟市農林水産部 三阪史也 部長】
「さまざまな所で、すでに行われていような媒体から発信していただくことが有効だと考えています」

【豊島真 新潟市議】
「今後中心になって進めてもらう部署はどちらになるのでしょうか?」
【新潟市農林水産部 三阪史也 部長】
「庁内で連携を取りながら進めていきたいと思います」
今年の家計調査の結果はどのような結果になるでしょうか。