経済同友会の代表幹事などを務め、長年にわたり政界と経済界とのパイプ役を果たしてきたウシオ電機の創業者・牛尾治朗氏が亡くなりました。92歳でした。
兵庫県姫路市出身の牛尾氏は、1953年に当時の東京銀行に入った後、1964年にウシオ電機を設立。半世紀以上にわたり経営トップを務め、産業用ランプで世界トップクラスのシェアを誇る産業機器メーカーに育て上げました。
また、1995年には経済同友会の代表幹事に就任。“日本経済を官主導ではなく、民間が主導する形に転換するべきだ“と訴えたほか、2001年には当時の小泉政権のもとで経済財政諮問会議の民間議員を務め、郵政民営化など規制緩和による構造改革を主張しました。
牛尾治朗氏(1995年)
「個別企業でいい企業は非常にうまくやっていますからね。市場経済の原則がきちんといきるようにしないとだめですね」
また、安倍元総理とも親交が深く、長年にわたり政界と経済界とのパイプ役を果たしました。
牛尾氏は今月13日に誤嚥性肺炎で亡くなったということで、後日、お別れの会を行う予定です。
経済同友会の新浪代表幹事はコメントを発表し、「バブル経済が崩壊し、日本固有の経済システムが大変革を迫られていた時代に、牛尾元代表幹事は、危機感と改革への強い決意をもって『日本の経済システムを、先進諸国と共通のルールによって運営される透明な市場経済に転換すべき』と主張した」とした上で、「民間活力を引き出すための構造改革として、橋本政権の構造改革を積極的に支持し、強力に後押した。まさに改革を先導する政策集団らしい、経済同友会の真骨頂だった。心からのご冥福をお祈り申し上げる」としています。
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