国賓としてインドネシアを訪問中の天皇皇后両陛下は、日本人残留兵らが眠るカリバタ英雄墓地を訪問されました。体調が心配された皇后さまですが、即位後初の国際親善の舞台で積極的に活動されています。
ゆっくりと赤じゅうたんの上を進まれる天皇皇后両陛下。きょう、ジャカルタのカリバタ英雄墓地を訪問されました。
オランダからの独立戦争に貢献した兵士らとともに、第二次世界大戦後もインドネシアに残り、独立戦争に加わった日本人残留兵28人も眠っています。
両陛下は慰霊碑の前にすすみ、2分近く黙祷。日の丸にあわせたという紅白の花輪をそなえました。
きのう夜には、日本人残留兵の子や孫と懇談された両陛下。戦後の苦労を労われる陛下の隣で、皇后さまは「心をこめて供花しますね」と静かに話されていました。
体調が心配された皇后さまですが、きのうの公式行事では、大統領夫人と積極的に交流されました。
皇后さま
「着られますか?」
インドネシア伝統の染め物バティックをまとわれると…
皇后さま
「ありがとうございます、テレマカシー」
皇后さまのこの笑顔に、同行している宮内庁職員も、「あんなご様子は初めて見ました」と、驚きと喜びを口にしました。
両陛下にとっては21年ぶりの国際親善訪問。
皇后さまは、体調を整えるために同行の見送りを検討していたきょう午後の行事にも、急遽出席されました。
国際親善の舞台で生き生きと活動される皇后さまの様子に、宮内庁幹部は「自信を深めてくだされば」と期待をにじませました。
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