全仏オープン(決勝、10日)の車いすの部・男子シングルスで、史上最年少優勝を果たした小田凱人(17・東海理化)が20日に帰国。羽田空港には大勢の報道陣が駆けつけ、注目の高さをうかがわせた。凱旋した小田は「世界ランキング1位の小田凱人です」と力強く話すと満面な笑みを浮かべ「これだけは言いたかった」と多くの報道陣の笑いを誘った。
全仏オープンの決勝では世界ランク1位のA.ヒューウェット(25・イギリス)を破り、日本人選手としては、今年1月に引退した国枝慎吾(39)以来、2人目のグランドスラム制覇となった。「僕自身、この席に座ってから実感が湧いてきた。マッチポイントの時の感覚は他では味わえない。手が震えていた。達成した後は、すぐにウインブルドンで達成したい、またあの感覚を味わいたいと思った」とすぐに新たな目標を掲げた。
さらに6月12日のITF(国際テニス連盟)が発表した車いすテニスの世界ランキングでは史上最年少の17歳で1位、2018年、A.ヒューウェットの20歳54日を大幅に更新した。「車いすテニスを始めて7年ですけど自分は世界1位になれると思って行動していた。世界1位ならこういうプレーをするだろう、こういう活動をするだろう、こういう立ち振る舞いをするだろうと常に想像しながらやってきた。いま、現実としてあらわれている感覚なので目指していた所にたどり着いた」としっかりとしたコメントを口にした。
今後は「障がいがある、ないに関わらず、今の小・中学生が僕を見た時にどう思うかを意識して、一般の子供達でもあこがれるような選手になって行きたい」と話し「始まったばかりなのでこれからまだまだ夢を叶えていきます」と語った。
■小田凱人(おだ・ときと)
2006年5月8日生まれ、17歳。愛知県一宮市出身。
9歳の時に骨肉腫を発症し、10歳から車いすテニスを始める。2021年4月に史上最年少の14歳11か月でジュニア世界ランキング1位。2022年4月にプロ転向。2022年10〜11月にシングルスの年間成績上位8人で争う最終戦、マスターズ大会で史上最年少16歳で制した。














