永田町に大きな衝撃を与えた、きのうの岸田総理の解散見送り表明。その真意はどこにあったのでしょうか。

立憲民主党 泉健太代表
「今回の解散騒動はなんだったんですか。総理は自らの権限と影響力を理解していないと言わざるを得ません」

立憲民主党が提出した岸田内閣に対する不信任決議案ですが、与党などの反対多数で否決されました。

記者
「今国会で解散はしないということでよろしかったでしょうか」

岸田総理
「解散については、今国会での解散は考えておりません」

岸田総理はこれまで早期解散を模索していましたが、きのう、今の国会での解散見送りを表明しました。▼足元の支持率低下や▼自民党の麻生副総裁ら党幹部に慎重論が多かったことが影響したとみられます。

ただ、関係者によりますと、解散見送り表明後、岸田総理は次のように話したと言うことです。

岸田総理
「最大の収穫は、解散権をとっておくことができたことだ」

岸田総理からみれば、解散騒ぎの間に、▼重要法案を相次いで会期内に成立させることができた、▼衆議院の10増10減で難航が予想された選挙区調整を一気に進めることができたのは大きな成果だとしています。そのうえで、“解散カード”もまだ手元にあり、与野党に引き続きプレッシャーを与えることができる状況です。

しかし、解散騒動に振り回された与野党からはこんな恨み節が…

自民・中堅議員 
「あの人は本当に何を考えてるかわからないから怖いね」

立憲・中堅議員
「解散をおもちゃにして見事に弄んだね。必ずしっぺ返しにあうぞ」

岸田総理が今回のような手法をとり続けられるかは不透明です。