町発注の公共工事をめぐる贈収賄事件で有罪判決を受けた山梨県市川三郷町の前町長らを提訴することが決まりました。16日の町議会で損害賠償を求める訴訟費用などが全会一致で可決されました。

市川三郷町では2021年に発覚した町発注の公共工事の設計業務を巡る贈収賄事件で久保眞一前町長と秋山詔樹前町議、それに設計事務所の元社長が有罪判決を受けました。

町は事件による経済的損失を回復するため3人に損害賠償請求を行うことにし、訴訟費用など約500万円を議会に補正予算案として計上していて、16日、全会一致で可決されました。

市川三郷町 遠藤浩町長:
町民の財産を取り戻すという観点で私どもの理論をしっかり法廷で主張させていただく。

なお、裁判に影響があるとして町は被害額や請求する金額を明らかにしていませんが今後、提訴に向け準備するとしています。