【10分間50㎜】国内 “最強レベル”の猛烈な雨

そして雨の強さは「10分間50㎜」へ…。国内で観測された“最強レベル”の猛烈な雨です。

全国に約1300か所ある気象庁の雨量観測点のうち、これまでに10分間50㎜以上を観測したのは3か所あります。
 ・木古内(北海道)55㎜
     2021年11月2日
 ・熊谷(埼玉)50㎜
     2020年6月6日
 ・室谷(新潟)50㎜
     2011年7月26日

近藤志保 気象予報士:
「先ほど10分間30㎜の雨でも大きな音がしていましたが、それ以上ですね。バケツをひっくり返した雨と言われることもありますが、数十個のバケツが傘の上でひっくり返されているような、そんな雨の量です」

“最強レベル”の猛烈な雨は、過去には広島県内でも降っています。2010年に庄原市を襲った局地的な豪雨では、庄原市西城町大戸に設置されていた雨量計で10分間44㎜を観測

記録的に猛烈な雨に見舞われた山々では斜面の崩落が相次ぎました。翌日、RCCヘリコプターで現場上空を訪れると、山々には爪でひっかいたような無数の土石流の痕跡が残されていました。

近藤志保 気象予報士:
「10メートル先に番組のスタッフがいます。『私の声、聞こえてますか!私の声聞こえますか!』…おそらく10メートル先のスタッフには私の声が聞こえてないようです。」
「きょうは昼間で施設内には少しあかりがあるのですが、これが夜だと考えると、とてもじゃないけど見えないと思います。この雨が降り続くとすごく恐ろしいです。」

小林康秀 キャスター:
「声も近くにマイクがあるから聞こえてますけど、たぶん近くの人たちは今の声は聞こえてないでしょうし、昼間なのに本当にまわりが視界がなくなって昼なのかどうなのかよくわからない状況になりますね。」

中根夕希 キャスター:
「私も広島に2014年から住んでいますが、その年は広島土砂災害、2018年の西日本豪雨を経験して初めて雨はこんなに恐怖をもたらすものなんだと感じたんですよね。だからこういう強い雨になる前に本当に避難しないといけないなと感じますよね。」

近藤志保 気象予報士:
「実際に私が体験したのは広い平坦な土地だったんですが、実際の路面というと側溝があったり傾斜があったりすることが多い。そうなると余計に身動きがとりづらいのではないかと感じました。この数字だけではない雨の降り方、私も体験しましたので、これから気象情報を伝える際に生かしていきたいと思います。」

小林康秀 キャスター
「やはり身のすくむようなおもいだったのではないですか?」

近藤志保 気象予報士:
「そうですね、おそろしいっていうのを雨で初めて感じました。」