来日している太平洋の島しょ国・パラオのウィップス大統領は、福島第一原発の処理水の海洋放出について「日本政府を信頼している」と述べ、理解する考えを示しました。
パラオ ウィップス大統領
「いままで築いてきた両国の関係の強さを今回の訪問で再確認しました」
15日、東京都内で会見を開いたパラオのウィップス大統領は、福島県で海産物を試食したことや、福島第一原発を視察したことなどを振り返りました。
国際社会から懸念の声が上がっている処理水の海洋放出をめぐり、安全性について基準を満たしている、との見解を示し、日本政府の説明は「透明性がある」、「信頼している」などと発言。各国の首脳に対し、「実際に目で見て理解するべきだ」として、現地を訪れるよう促しました。
パラオ国内でも反対の声が上がっていることについては。
パラオ ウィップス大統領
「国民が理解できるよう、私たちが実際に見て、きちんと理解することが重要です。感情だけではなく、事実に基づいて判断しなければなりません」
一方、太平洋地域をめぐっては、ソロモン諸島とキリバスが台湾と断交するなど中国の影響力が増しています。
パラオは台湾と外交関係を持つ13か国のうちの1つで、ウィップス氏は、自身が大統領である間は政策は変えない、と改めて強調しました。
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