ロシアによる軍事侵攻を受け、宮城県石巻市で避難生活を送るウクライナ人女性が市内の小学校を訪れ児童と交流しました。小学校の教師だった女性は、ウクライナの文化などを日本語で紹介しました。
石巻市の開北小学校を訪問したのは、ウクライナ出身のイリナ・ホンチャロヴァさんです。イリナさんは去年4月から、長男夫妻が暮らす石巻市で避難生活を続けています。

イリナさん:
「日本では着物を着ますが、ウクライナではヴィシヴァンカを着ます」

イリナさんは、民族衣装や伝統の踊り、風景など、ロシアによる軍事侵攻が始まる前のウクライナの様子を日本語で紹介しました。母国では25年間、小学校の教師をしていたというイリナさん。優しくゆっくりと語りかけていました。
児童:
「教会などの建物がいろいろあり、神秘的なまちだと思った」
「日本と同じような暮らしをしていたのに突然戦争でなくなってしまい、自分たちもウクライナのために出来ることがあればしたい思った」

イリナ・ホンチャロヴァさん:
「小学校はいつも子どもたちの家です。子どもたちを見ているととても心が温かくなった」

児童たちはお礼にと、鼓笛隊の演奏を披露し、避難生活を送るイリナさんを励ましていました。