国会の会期末を前に与野党の攻防が激しくなっています。防衛費増額の財源を確保するための特別措置法案をめぐる採決が野党側の反発により、見送られました。
きょうの委員会審議は採決があるかどうか分からないまま午前10時に始まり、20分ほど前、きょうの採決は見送られることが決まりました。
立憲民主党 斎藤嘉隆 参院国対委員長
「(本日の)財確法の採決は行わないということになりました。まだまだ審議を尽くすべき中身が多くあるだろう」
法案が審議されている参議院の財政金融委員会では、与党側がきょう採決に踏み切るのではないかとの観測もありました。これに対し、野党側は「増税ありきだ。審議を続けるべき」などと反発し、採決を阻止するため、立憲民主党は酒井委員長に対する解任決議案の提出も準備していました。
こうした中、自民党と立憲民主党の国対委員長による協議がさきほどまで続けられていましたが、ギリギリのところで与党側が折れ、きょうの採決は見送られました。
与党側は、今週木曜日に行われる予定の委員会で採決を目指す方針です。
今月21日の会期末まであと8日です。解散も取りざたされる中、国会は緊張感が増すばかりです。
注目の記事
「やっと技術が認められた」従業員約70人の町工場が開発 量産可能な最高水準の緩み止め性能のボルト 【苦節21年の道のり 開発編】

“ポンコツ一家”で過ごした5年間 認知症の母と一発屋芸人 にしおかすみこさんが語る「ダメと言わない」介護【前編】

「下請け」は"NGワード" 法改正で消える暗黙の上下関係 フリーランスも保護【2026年から変わること】

パンや味噌汁でもアルコールを検知してしまう?飲酒してなくても摘発されてしまうのか 警察に聞いてみた

【実録・詐欺犯VS警察官】 詐欺電話を受けたのは“本物の警察官”「信号検査・逮捕令状・強制捜査」次々に出る専門用語…人々が騙される巧妙な手口を公開

3年で20本が切断…台湾「海底ケーブル」が直面する脅威と中国の影 最前線・沿岸警備隊パトロールに日本メディア初密着【後編】









