石川県・能登地方で相次いでいる地震活動について、京都大学などの研究チームが「東京ドームおよそ23個分の水とみられる流体が関与している」とする論文を発表しました。

京都大学の西村卓也教授などの研究チームが発表した論文によりますと、能登地方の地中にはおよそ2900万立方メートル、東京ドーム23個分もの流体が溜まっていて、これが相次ぐ地震の活動に関与しているということです。

京都大学 西村卓也 教授
「日本列島はほぼどこでも、下に海のプレートが沈み込んでいる場所。能登が特別ではなく、東日本でも西日本でもこういう現象が起こる可能性がある」

西村教授は、この流体について、日本の地下に潜り込んでいる海洋プレートから湧き出した水である可能性が高いとしていて、「こうした地震のリスクは日本中である」としています。