田んぼに巨大な絵を描く青森県田舎館村の田んぼアート。毎年、村の人口の40倍もの人が訪れる一大イベントに向け高校生が田植えを行いました。キャンバスとなる田んぼには緻密な絵柄を描くため全国的に見ても先進的な手法を使っています。

田んぼアート第二会場を訪れたのは県立尾上総合高校の全校生徒約220人です。10年前から地元の基幹産業に理解を深めようと田んぼアートの田植え作業を体験しています。

※生徒
「(田植えは)小学生のときぶりで久しぶりだったんですけど結構きれいに植えられたと思います」
「楽しすぎますね。泥まみれになるところが」
「みんなでこうやって一緒に楽しむことができてこういう行事はいいなって思いました」

緻密な絵柄を制作に気負うどころか楽しむ生徒たち。2023年の第二会場のテーマは人気アニメ「ONE PIECE(ワンピース)」で特別に描き下ろされたものです。この絵柄を忠実に再現するため、実は田植えの前に入念な準備が行われていました。

※河村庸市キャスター
「稲を植える場所を示すのがカヤです。およそ9千本ささっているカヤが田んぼアートの出来を大きく左右します」

稲を植える場所を示すためにカヤをさします

図面にはカヤを挿す場所が番号で示され絵柄が細かければ細かいほど使う数が増えるといいます。

カヤの数はおよそ9千本

2002年以降、名画や歴史上の人物など難しいデザインが増えたことで村では遠近法を使った図面を書き、測量技術を駆使して苗を植える場所を決めています。このことで田植えをする際の「勘」を排除し緻密なアートを制作できると言います。

※田舎館村企画観光課 喜多島 啓さん
「カヤ挿しがアートを作る基本で、まずそこがうまくいかないといい絵柄ができないことになっています。全国から世界から見に来ていただければなと思います」

毎年30万人以上が訪れる田んぼアート。今年第一会場のテーマは棟方志功の代表作「門世の柵」などで、一般観覧は第一会場ですでに始まっていて見頃は7月中旬から1か月続く見込みです。