ライブで歌いながら、過去の自分に励まされる
乳がんと診断された数日後、元々予定していたライブで森さんは過去の自分に励まされることになりました。
(城所あゆねさん)
「4月にライブがあったと思うんですけど、ライブのパフォーマンスはどんな思いで?」
(Qaijff 森彩乃さん)
「所々自分たちの歌 歌ってて、今まではそんな風に思わなかった歌詞が、今の自分で自分に『ガンバレよ』って歌ってるような気持ちになって」
[4月1日東京ワンマンライブの様子]
♪Qaijff「だって」
歌詞:わたしはわたしをやめられない
どうあがいたって何者にもなれやしないの
わたしがわたしを愛さなきゃな 誰よりも
間違いじゃないって証明したいのさ
(Qaijff 森彩乃さん)
「所々は自分の病気のことを考えて、自分でちょっとグッてきちゃったりとかしながらやりましたね」
予定していたライブを全て終えたQaijffは森さんの乳がんを公表。
抗がん剤治療開始まで2週間を切っていました。
(Qaijff 森彩乃さん)
「もうすぐ初めての抗がん剤治療があるんだって時に、結構不安になってきちゃって 怖くて」
そんなとき森さんの元へ、グランパスから試合観戦の招待がありました。
(Qaijff 森彩乃さん)
「『言葉にならない』ってこのことだって思って」
7年余りグランパスを歌でサポートし続けてきた森さん。
招待された4月の湘南戦では選手会長の森下選手が中心となって、試合後、観戦する森さんへ横断幕を掲げました。
選手たちからのサプライズでした。
(グランパス 選手会長 森下龍矢 選手)
「森さんに届いてくれたらいいなって気持ちでグラウンドみんなで周っていましたけど、選手一人一人、Qaijffさんも含めて、クラブ全体が一つとなってグランパスだと思うので、本当に「仲間」っていう気持ちでいます」

Qaijffの2人はその後ピッチに連れられ、選手と記念撮影。
森さんの目には涙があふれていました。
(Qaijff 森彩乃さん)
「こんな機会をもらっちゃって本当にありがたいなって。なんか言葉にできてないよね。ありがたいしか言えてないんだけど」
(城所あゆねさん)
「ゴール裏にいて『俺らいるぞ』って言ってる人が本当にたくさんいて、森さんの存在、Qaijffの存在はすごく大きいし、本当にファミリーだなって、あの時に私も感じました」
(Qaijff 森彩乃さん)「思い出したら泣けてきちゃった」

(城所あゆねさん)
「それだけグランパスサポーターにとっても存在がすごく大切」
(Qaijff 森彩乃さん)
「ありがたい」
グランパスから大きなエールを受け取った森さん。