7日に予定されていた全国瞬時警報システム(Jアラート)全国一斉情報伝達試験は、北朝鮮情勢を踏まえて全国で延期となったことが6日、分かりました。

「Jアラート」とは、弾道ミサイルや津波・地震警報などの情報を、国が直接、市町村に伝えるシステムです。山口県によりますと5日、総務省消防庁から延期するという内容の連絡があり、県は県内すべての市と町に通知したということです。

消防庁によると、北朝鮮が「人工衛星」発射の期間と説明している6月11日までは警戒し、訓練を見合わせるということです。

北朝鮮は先月31日、国営メディアを通じて「軍事偵察衛星」を乗せたロケットの打ち上げに失敗・墜落したと発表し、できるだけ早く2回目の打ち上げを行うとしています。弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性や、上空を通過する可能性がある場合、Jアラートを通じて情報が伝達され、市町村の屋外スピーカーなどから警報が流れるほか、携帯電話のエリアメールなどで配信されることになっています。