1か月ぶりの1軍登板でまた一歩前進した栗林。しかし、目指すクローザー復活のため、1つひとつの投球を事細かに反省します。

広島カープ 栗林良吏 投手
「自分の中で決め球は、フォークに限らず、まっすぐも決め切れなかったですし。まっすぐのインコース、決め球として2回出たんですけど、2球とも真ん中付近に行ってしまって、1本はレフト前に持っていかれましたし、もう1本はファウルになったので、あそこが1球でもっとギリギリに投げられれば」

「あれが、真ん中に入っちゃうと、そこで終わっちゃうので、そこがダメだなと思いますし、フォークボールに関してもやっぱり2ストライクから空振りで取るのが一番理想だと思うので、空振りを取りたいときに取れる球種になっていけたらいいかなとは思っています」

ファームの生活で価値観が変わったという栗林。まだ半分以上あるプロ3年目のシーズンは、1軍の舞台で戦える喜びをかみしめながら腕を振ります。

広島カープ 栗林良吏 投手
「やっぱりあの1か月っていうのは、自分にとってもかけがえのないものっていうか、すごく貴重な時間だったなと思いますし、1軍にいるときよりもあっという間の1か月だったので、せめて本当にプラスにとらえたら、あの1か月のおかげでこれからの野球人生をうまく行けたらいいなと思うし」

「やっぱり、この1軍の舞台で投げられるのが当たり前じゃないですし、たくさんの選手がそこを目指してがんばっている姿を自分も見たので、そこに負けないようにという気持ちもあるので、1日もムダにせず、これから練習していきたいなと思っています」

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「ぐっと来るものがありますけれども、前日の3失点も 西川龍馬 選手が先頭バッターに目測を誤ったと。あれも栗林選手の人柄が出ている。なんとかしたいっていうのが出過ぎて、前に行ってしまったと思うんですよ。太陽の光が入って見えなくなったりとか、今が底だと思いますし、ちょっとずつ、少しずつ状態を上げていってほしい。藤井ヘッドコーチが『おかえり』と言ったっていうふうに言っていましたけれども、胸を張ってやっぱり『ただいま』と言えるのは、セーブを挙げてからなんじゃないかなと思うので、早くセーブシチュエーションでセーブを挙げる栗林投手が見たいなと思います」
(RCCテレビ「イマナマ!」カーチカチ!テレビ 6月5日放送より)