近く2回目の「軍事偵察衛星」の発射を予告している北朝鮮は4日、国連の専門機関への事前通告は必要ないとの考えを示唆しました。

2回目の発射がいつになるのか分からないなか、自衛隊はPAC―3を展開し警戒を続けています。

北朝鮮は国際海事機関=IMOに対し先月31日から今月11日までの間に軍事偵察衛星を打ち上げる計画だと通告しています。

先月31日の打ち上げは失敗しましたが、近く2回目の打ち上げを行うとしているため、自衛隊は先島諸島などに地上配備型の迎撃ミサイルPAC―3を配備し、警戒を続けています。

平良記者「陸上自衛隊那覇駐屯地です。PAC―3がきょうも発射口を空に向け、警戒にあたっています」

通告期間6日目となった5日午後、那覇空港近くの陸上自衛隊那覇駐屯地にはPAC―3の部隊が展開していて、発射機のほか通信装置などが置かれているのが確認できました。

先月31日に打ち上げられた衛星についてIMOは打ち上げを非難する決議を採択していますが、北朝鮮はこれに反発し、国営メディアを通じ打ち上げ期間の事前通告は必要ないとの考えを示唆しました。

一方、政府はJアラートで「弾道ミサイルの可能性があるもの」と表現していましたが、今月1日、ミサイルではなく「衛星」だとの認識を示しています。