厚生労働省は、新型コロナの「定点把握」によって集計した全国の1週間の患者数は、1医療機関あたり3.63人で、前の週からほぼ横ばいだったと発表しました。

厚生労働省はコロナが「5類」となった5月以降、すべての患者の数を把握して毎日公表する方法をやめ、特定の医療機関だけに届け出をしてもらう「定点把握」を導入しています。

厚労省によりますと、全国およそ5000の医療機関から先月28日までの1週間に報告されたコロナの患者の数は1万7864人でした。

1つの医療機関あたりの患者数は3.63人で、前の週からほぼ横ばいでした。

都道府県別にみると、1医療機関あたりで患者数が最も多かったのは▼沖縄県の10.35人で、次いで▼岩手県の5.97人、▼山梨県の5.78人などとなりました。

同じ5類に分類されている季節性インフルエンザでは、流行入りの目安として1医療機関あたり「1.0人」との基準が定められていますが、コロナではまだ目安となる基準は設けられていません。