ロシア国防省は、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド州でロシアへの侵入を試みた「ウクライナ側のテロリスト部隊を撃退した」と発表しました。

ロシア国防省は1日、西部ベルゴロド州で戦車を伴ったウクライナ側の部隊が3度にわたりロシアに侵入しようとしたが、撃退したとし、「ウクライナ政権による新たなテロの試みを阻止した」と発表しました。

そのうえで、「ウクライナ側のテロリスト30人以上を殺害した。国境侵犯はなかった」としています。

これに先立ち、ベルゴロド州の知事はウクライナ側の砲撃で8人が負傷したと発表。ウクライナ側で戦うロシア人部隊とされる「ロシア義勇軍」など、2つのグループが攻撃への関与を表明しています。

これらのグループは先月22日にもベルゴロド州に侵入し、大規模な戦闘があったとみられます。

ペスコフ大統領報道官は今回の攻撃についても、プーチン大統領に報告が上がっているとしています。

専門家によりますと、国境を越えて、ロシア領内を攻撃することはプーチン政権が設定したレッドラインを超えており、国際社会も当事国との適切な距離感をはかりながら、ロシアの動向を慎重に見守る状況が続いています。