親などが特定の宗教の信者であるいわゆる“宗教2世”は、孤独感が強く、抑うつ状態の人の割合が高い傾向にあることが、民間団体の調査で分かりました。
「社会調査支援機構チキラボ」は、去年11月と今年4月の2回、インターネットのアンケートサイトを通じて、10代から70代の男女あわせて2000人に、“宗教2世”に関する意識調査を行いました。
このうち、自分が「宗教2世である」と答えたのは全体の1%にあたる21人で、それ以外の人との健康状態などを比較しました。
その結果、「中度」以上の抑うつ状態の人の割合は▼全体で17.3%だったのに対して、▼宗教2世では33.3%でした。
また、孤独感の強さについて点数をつけて調べたところ、9点満点中、▼全体だと4.73点だったのに対し、▼宗教2世は5.57点でした。
ほかにも、最終学歴が「大学または大学院」だった人は▼全体で45.0%で、▼宗教2世では19.0%でした。
調査を行った団体は、「宗教2世の当事者は色々な課題を抱えているため、支援も充実させる必要がある」としています。
注目の記事
「太陽系外から飛来」の恒星間天体「3I/ATLAS」が最接近へ 「観測史上3つ目」宇宙望遠鏡が捉えた姿

「また無くなるのでは」と買い占めも…コメ豊作なのに続く高値「増産」は実現可能なのか?【Bizスクエア】

うどんを食べて育った「讃岐うどん雲丹」?!不思議な “食事シーン”をご覧あれ 水産科の高校生が飲食チェーンと共同研究し商品化【香川】

『あの外国人女性はどこに?』1970年万博パビリオンで忘れられない出会い 77歳男性の願い叶うか―― 55年ぶりの万博で起きた奇跡に密着

「ママ、涙が止まらなかったんだよ」2歳の娘にいつか伝えたい 消えたぬいぐるみ「コアちゃん」のこと 40軒の聞き込みとSNS、海を越えた宝探しが繋いだ“再会”

父親の腎臓を移植した男性 “使命感で” 体育教師の夢捨て人工透析の技士に 31年後に再発…「お父さんが危ない」次に命をつないだのは-
