東京商工リサーチは、6月の食品の値上げはおよそ4000品目に上ると発表しました。

今年に入ってからの値上げ対象商品数の累計は「加工食品」に代わって、「調味料」の値上げが初めてトップに立ちました。

東京商工リサーチによりますと、6月はおよそ3886品目の食品が値上げすると発表しました。品目別でみると、▼即席麺が多く、▼不漁の影響で、のりも値上げされます。

調査対象の会社に値上げの理由について聞いたところ、94%の企業が「原材料」の影響を挙げ、電気代などを含む「資源や燃料」の影響が83%に上っています。

一方、今年の値上げは、現時点の累計でおよそ2万5000品目に上り、その中でも6月以降の値上げはおよそ9000品目予定されています。品目別では、「調味料」が7000品目弱に上り、これまで最多だった「加工食品」を超えて初めてトップとなりました。

「調味料」の値上げが増えた理由は、だしの原料となる、カツオの高値やさば、煮干し不足やマヨネーズの原料となる卵不足などの影響が価格に転嫁されているためです。

このほか、輸入小麦の売り渡し価格が上昇した影響で7月は、パンの大手各社も値上げを予定していて、下半期も値上げの波は続く見通しです。