北朝鮮が早ければあさってにも「衛星ロケット」を打ち上げると予告しました。日本の領域を通過する可能性があり、政府は迎撃の態勢をとります。
きょう未明、北朝鮮の当局から海上保安庁に対し、あさってから来月11日の間に「衛星ロケット」を打ち上げるとメールで通告がありました。北朝鮮は黄海、東シナ海、フィリピンの東に危険区域を設けていて部品などの落下が予想されます。
松野博一官房長官
「南西諸島を含め、我が国の領域を通過する可能性はあると認識しています」
浜田防衛大臣は自衛隊の部隊に対し、日本の領域に落下する場合には迎撃するよう破壊措置命令を出しました。沖縄県の与那国島など4つの島にPAC-3の部隊を展開するなどします。
岸田総理
「衛星と称したとしても、弾道ミサイル技術を用いた発射、これは安保理決議違反であり、重大な問題である」
総理はアメリカや韓国などと連携し、北朝鮮に発射の自制を求めることを指示。日米韓の高官は早速、電話で協議しました。
北朝鮮が「人工衛星の打ち上げ」と称して事実上の弾道ミサイルを発射したのは、直近で2016年の2月。午前の時間帯に発射し、日本政府はJアラートで速報しました。当時、弾道ミサイルは沖縄・石垣島上空を通過。北朝鮮は「地球観測衛星を軌道に投入することに成功した」と主張しました。
今回の衛星の打ち上げをめぐっては、北朝鮮はかねてから、初の「軍事偵察衛星」だとして、メディアを通じてその準備状況を伝えていました。この「軍事偵察衛星」について専門家は。
慶應義塾大学 礒崎敦仁教授
「米韓の軍事施設などの動向をみるための、北朝鮮としては兵器開発を進めていく上で、実際に兵器を使うための『目』として軍事偵察衛星がほしいという思いを強くしてきた」
そして北朝鮮は今後、2回、3回と繰り返し発射する可能性があると指摘しました。
慶應義塾大学 礒崎敦仁教授
「兵器開発は際限のないものでして、これが1号機であるといっている以上、これからも2号機、3号機と精度の良いものを作り上げていくということの意志の表れ」
また、北朝鮮メディアはけさ、重要政策を決める党の中央委員会総会を6月上旬に招集することを決定したと伝えました。
今回の軍事偵察衛星の打ち上げは、金正恩総書記にとって肝いりの重要なイベントとみられ、発射に関する報告が議題に含まれる可能性もあります。
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