通園バスで置き去りを防ぐため、4月から安全装置の設置が義務付けられました。義務化を受け、福島県郡山市の幼稚園では、26日朝、安全装置を取り付けたバスで送迎が行われました。

通園バスに、安全装置を取り付けたのは、郡山市の尚志幼稚園です。26日朝、子どもたちはそのバスを利用して幼稚園に通園しました。

去年9月、静岡県のこども園で3歳の女の子が送迎バスに置き去りにされ死亡した事件を受け、国は、4月から送迎用バスに置き去りを防ぐ安全装置の設置を義務づけました。

関根佑記者「こちらの幼稚園の送迎用バスにいま、安全装置が取り付けられています」

アナウンス「車内点検を行ってください。子どもは残っていませんか」

この装置は、バスのエンジンを停止すると車内の点検を促すアナウンスが流れる仕組みで、点検を終えた運転手などが最後に車内後方に設置された確認ボタンを押します。

ボタンを押さずに10分経つと車外に警告アナウンスが流れ、万が一の置き去りも防げます。

車外アナウンス「車内点検が完了していません。車内に取り残された人がいないか確認し、点検ボタンを押してください」

尚志幼稚園教務主任・金澤右子さん「今まで運転手と添乗の職員でダブルチェックはもちろんしていたが、さらに機械の方での安全安心というところで、さらに保護者の方にも安心につながるのではないかと思って期待しています」

幼稚園では、残る3台の送迎バスについても夏までに安全装置を取り付けることにしています。