鳥取県米子市出身の格闘家・武尊選手が、あの国民的ヒーロー・タイガーマスクの7代目になることが、24日発表されました。
しかし、活躍する場はリングではないといいます。
会場アナウンス
「佐山聡氏が武尊氏を、正式に7代目タイガーマスクとして認定致しました」
24日午後1時半から東京都内で行われた「7代目タイガーマスクプロジェクト」の記者発表会。
登壇したのは、米子市出身の格闘家・武尊選手と、新日本プロレスで初代タイガーマスクとして活躍した佐山聡さんです。
発表会では、7代目専用のマスクがお披露目され、佐山さんから武尊選手へ渡されました。
会場アナウンス
「初代のトラの意志を継ぐ、令和のタイガーマスク、誕生の瞬間です」
タイガーマスクは、1981年に佐山さんが覆面レスラーとしてあがって以降代々受け継がれていて、これまで6代にわたり多くのファンに親しまれてきました。
一方で佐山さんは、初代タイガーマスクとして、養護施設や福祉施設への寄付など社会貢献活動を行ってきました。そして、引退後も活動を継続してきましたが、その意志を継承したいと考えるようになったとのこと。
そんな時出会ったのが、ラオスの教育現場への訪問や養護施設への寄付などの支援活動を行っていた武尊選手でした。
初代タイガーマスク 佐山聡さん
「慈善事業は、普通の練習・試合、厳しいプレッシャーの中において、そこまでやっていくというのは、相当人間性に優れてないとできないこと。それを形成してくれるのは、武尊選手に他ありません」
6代目まではプロレスラーでしたが、7代目はリングにはあがりません。
「7代目タイガーマスク基金」を設立し、養護施設出身者の自立支援などの社会貢献活動を行います。
保育士を志していた過去もある武尊選手は、強さの象徴・タイガーマスクを被っての活動に気合十分です。
武尊選手
「たくさんの子どもたちに夢とか希望とかを持って、夢に向かえる環境を作ってあげたいなと思っている」
今回の武尊選手の7代目タイガーマスク襲名に、地元・鳥取県の関係者からは喜びと期待の声が聞かれました。
武尊選手が高校時代武通っていた「米子ジム」富村誠司代表
「地元として非常に嬉しく思っている。当時、高校生の武尊がジムに通っていたころを思い返すと、ジムに通っている小学生の子どもたちが武尊のことが好きで、いつも周りに集まっていたのを覚えている。『子どもから好かれるお兄ちゃん』って感じ。去年はうちの米子ジム主催興行の『GAINA魂』で、エキシビションマッチとして、K-1ファイターの晃貴(米子市出身)と対戦も見せてくれた。格闘技だけじゃなく、これから全国の養護施設とかに行って、子供たちのために活動をする姿を見せてくれると、若い世代の武尊にあこがれている格闘家、そして子供たちの明るい将来につながると思う」
米子市出身の武尊選手が国民的ヒーロー・タイガーマスクに。
今後の活動に注目が集まります。