沖縄ヤマト運輸が物流サービスの需要拡大に対応しようと、19年ぶりに、仕分け拠点施設を一新しました。
屋良キャスター「糸満市西崎にある沖縄の新たな仕分け拠点の施設です。ご覧のように、色が変わっている部分が増設され、これまでの面積のおよそ2.5倍の広さになっています」

全て一新された沖縄ヤマトの荷物を仕分ける施設は、1階の荷捌きスペースがおよそ2.5倍、クール便を扱う施設も2倍になり、沖縄に到着した荷物をより多く保管できるようになりました。
しかも面積が広くなっただけではありません、大きく変わったのは…。
沖縄ヤマト運輸 小寺崇さん「ここは荷物の投入口になっていまして、県外から到着した荷物をそこに下して、ずっと坂を上がっていきまして、上の方で合流するという形になっています」

県内最大級のマテリアルハンドリング、通称『マテハン』機器を導入し、これまで手作業だった仕分けの自動化を実現。スキャナーが荷物の番号を読み込み各営業所ごとに自動で流されていく仕組みになっています。

1時間あたりの取り扱い量は3000個から4倍以上となる1万3000個に伸びました。
沖縄ヤマト運輸 小寺崇さん「営業所で早朝仕分けをしなければいけない、そういう方を集めるのが大変だった。作業が効率化されて、早朝の作業の方の人出不足は解消されているかなと考えております」

これまで各営業所で担っていた作業の一部も、この拠点で出来るようになり、人手不足解消にもつながると期待されています。
導入の背景にあるのは、EC需要など、物流サービスの需要増加で仕分けが追いつかなくなるとの危機感でした。
沖縄ヤマト運輸 小寺崇さん「物量が増えても対応できるハードが整いましたので、もっと沖縄のお客様の送りたい、受け取りたいというニーズに応えていきたいと考えている」
離島県沖縄の暮らしの充実に向け新たな仕分け拠点がフル稼働する予定です。
【記者MEMO】
『マテハン機器』は羽田や関西など6か所に導入されていて、沖縄は7か所目になるということです。今後、全国的に機械の導入を進め、作業の効率化によってサービス向上を目指したいとしています。