その高山村は長野県の北東部に位置し、名古屋からはおよそ300キロ。村のおよそ85パーセントが深い緑に覆われた自然豊かな所です。
人口はおよそ6600人。村にある松川渓谷沿いを中心に8つの温泉が点在し、四季折々に癒しを求める人が多く訪れます。
さて、第5局の舞台はその中でも山田温泉にある「緑霞山宿 藤井荘」です。

200年以上の歴史があり森鴎外や与謝野鉄幹・晶子そして、菊池寛など、多くの文人墨客に愛された秘湯です。

この藤井荘で名人戦が行われるのは2021年以来、2回目。

地元観光協会に聞いたところ藤井六冠のデビュー以来、村の多くの人が「いつか藤井荘で対局を」と強く願っていたということです。それがついに実現するのです。
その藤井荘の名物料理は「ぽんぽん鍋」。地元で採れた野菜や山菜をシンプルにオイルで揚げうま味を閉じ込めたオイルフォンデュです。

また、158平米で露天風呂付の最高級の部屋は一泊2食付で一人当たり11万6500円から。

さあ、藤井六冠…自分の名前と同じ対局会場=藤井荘で歴史を新たに塗りかえるのか!? 運命の日が迫ってきます。

その前の5月28日には藤井六冠は岩手県で3連覇に王手をかけ「叡王戦」第4局に臨みます。
