ゼレンスキー大統領が広島に来ると言うことですが、この意義についてどう考えればいいのか、官邸キャップの川西記者に聞きます。
実は岸田総理は今年に入り、ゼレンスキー大統領を広島に呼ぶ案について「選択肢のひとつとしてはある」と周囲に語っていました。
政府内には「大統領を招くと完全にロシアを敵に回すことになる」、「G7のテーマが変わってしまう」などの慎重論もありましたが、岸田総理としては「歴史的な転換点にある中での極めて重要なサミット」ということで、最終的には押し切ったものとみられます。
これで世界からのサミットへの注目度がさらに増す一方で、戦時下の大統領がやってくることのリスクもあります。首脳会合では、さきほどまでウクライナ情勢に関し、ロシアへの追加制裁や輸出規制などが話し合われましたが、ゼレンスキー大統領が来れば、さらなる軍事支援を求めてくる可能性があります。
岸田総理は今回のサミットのテーマは「分断と対立ではなく、協調の国際社会の実現」と言っているのですが、これと矛盾しないのか、被爆地・広島から「核兵器のない世界」の実現を訴えるという当初の目標が埋没しないのか、岸田総理は難題を抱えたともいえます。
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