熊本市のえがお健康スタジアムで、天井板(てんじょういた)の一部が落下し、男性がけがをした事故。

老朽化が懸念される施設の安全確保について蒲島知事の考えとは。

えがお健康スタジアムで事故がおきたのは今月14日。約7メートルの高さから天井板が落下し、スポーツ観戦に来ていた男性を直撃、男性は右腕を12針縫うけがをしました。

県は天井板の金属部分が雨漏りによって腐食していたことが原因とした上で法律に基づく直近の去年2月の点検では異常はなかったとしています。

しかし、えがお健康スタジアムが建設されたのは1998年。現在、築25年が経過しています。

きょうの知事会見で、老朽化に伴う施設の建て替えについて記者に聞かれた蒲島知事は…。

蒲島 知事「これもこれも建て直すという財政的な余裕はありませんので、時間的な制限を設けながらやるということは、今はちょっと無理じゃないかなと思っています」

施設の建て替えは喫緊の課題ではないとしたうえで、より危機感を持って日頃の定期点検を丁寧に実施するよう関係機関に指示したとしました。