JAとキャンプ場を結び付け、地産地消を進めようという全国初の取り組みが鳥取県で始まりました。
鳥取県琴浦町にある「一向平キャンプ場」。
キャンプサイトが45区画設けられ、キャンプ道具は全て貸し出しOK。
テントなどの設営と撤収が不要な「手ぶらキャンプ」ができたりと、初心者にもやさしいキャンプ場です。
一向平キャンプ場 石賀博之さん
「食器だったり寝袋とかも全てそろっている。いまキャンプブームですけど、なかなかキャンプ道具が高いとかでキャンプができないお客様に、はじめの一歩としてこのプランを使っていただきたい」
そして、事前に予約をしておけば、地元食材をふんだんに使ったBBQを楽しむことができます。
キャスター 小林健和
「こんな空の下で味わえる鳥取和牛が最高においしい」
実はここにSDGsな取り組みが隠されているんです。
Engi 山崎繁幸取締役CSO
「JAとっとりから(食材を)いただいている。各直売所からキャンプ場に配送していただく仕組みを作っていて、その地域の農家の食材が配達される」
神奈川県に本社を置き、地方創生事業などを手がける「Engi」。
鳥取県、JA全農とっとり、JA鳥取中央の3者と手を組み、キャンプ場とJA直売所をマッチングし、バーベキュー食材を配送する事業を始めました。
Engi 山崎繁幸取締役CSO
「キャンパーのアンケートをとったところ、自宅の近くのスーパーで買って行先のキャンプ場に持ち込んでいるという人が一番多くいた。キャンプ場で地産地消を啓蒙したいなという思いで始めた」
キャンプ場で地産地消!
この取り組みは、全国で鳥取県が初めてです。
これにはJAの担当者も期待を寄せています。
JA鳥取中央 農産部ファーマーズ事業課 佐々木啓課長
「直売所としてはここ数年少し売り上げが下がってきていたので、こういった形で新しい販路が広がるということはすごくありがたい取り組み」
このサービスは、鳥取県内8つのキャンプ場で順次始まる予定です。
Engi 山崎繁幸取締役CSO
「3年以内に47都道府県すべて網羅する予定でいま活動している。その地域の農家の素晴らしい食材をどこでも楽しんでいただけるようにしていきたい」