性的マイノリティへの理解を促す「LGBT理解増進法案」をめぐって、自民党は保守派に配慮した修正案を了承しました。

きょう午後、自民党で開かれた会合。「LGBT理解増進法案」の修正案が議論されました。

もとの法案の「差別は許されない」という文言は「不当な差別はあってはならない」に変わり、「性自認」という言葉は「性同一性」に差し替えられました。いずれも、自民党内の保守派に配慮した表現です。

きょうの議論は2時間を超え、特に学校教育の中での理解増進の取り組みについて意見が続出。反対派からは「理解増進なら法案がなくてもいいんじゃないか」との声まで出ましたが、先ほど、大筋で了承されました。

自民党 西田昌司 参院議員
「最終的には、色々まだ言っておられる方いますけど、部会長一任という形になった」

注目は来週のG7サミットより前に法案を成立させられるかどうかです。

しかし、もともとは2年前に超党派で合意していた法案だけに、保守派に配慮した修正に野党側は難色を示しています。

立憲民主党 泉健太 代表
「後退じゃないのかと、自民党の上がってくる案というのは後退ではないのか」

共産党 志位和夫 委員長
「差別は許されないという部分をですね、『不当な差別は』ということで後退させる表現になっている。不当でない差別っていうのはない」

自民党は野党の合意が得られなくとも与党だけでの法案提出も辞さない構えです。

自民党 世耕弘成 参院幹事長
「100点にならないと法案を出さないという政党とは違ってですね、我が党はたとえ70点、75点であっても、しっかり提出をしてですね、物事を一歩前進させていく」

より多くの賛同を得て、当事者も納得する法案ができるのか。サミット前の攻防が続きます。