「ChatGPT」などAI技術を巡って賛否が分かれています。使い方次第では創作活動や権利が脅かされるとして、演出家や俳優らで作る団体は「ルール作りが必要」だと訴えています。
演出家 黒沢世莉さん
「一つの感情を感じ取っていく練習をします。例えば怒りとか悲しみとか」
きのう、都内で行われた演劇のワークショップ。参加者たちから激しい感情を引き出しているのは演出家の黒沢世莉さん(46)です。
演出家 黒沢世莉さん
「1つの作品を作るのに1か月取材をすることもありますし、声かけ一つとっても僕自身の25年のキャリアの中での経験があったり、僕の中での40何年間の経験があったりして出ている言葉なので」
“演出家”という仕事は人生の経験が生きてくるといいますが、黒沢さんは今、急速に発展を遂げる「AI」に強い危機感を抱いています。
演出家 黒沢世莉さん
「危惧してますね、自分はしてます。今よりも全然どんどん進歩するので」
AI技術のうち、地方自治体で導入されるなど、活用が広がっているのが対話型AI「ChatGPT」。
記者
「ChatGPTに演出プランを作ってもらうよう指示してみます。舞台セットや衣装などが簡単に出てきました」
しかし、こうしたAIが示す提案の多くにはインターネット上で著作者に無断で取得した情報が活用され、著作権の侵害にあたると波紋が広がっているのです。
演出家 黒沢世莉さん
「例えば『有名な演出家風の演出プランを考えてくれ』って言ったときに、AIがそれをやることもできるようになるんじゃないかと思う。僕と同じことが言えるようになることによって僕の仕事がなくなる可能性はある。どうなっていってしまうんだろうという恐れは抱いていますね」
きょう、演出家や俳優などでつくる団体が会見を開き、AIの適切な使用や法整備などを求めました。
日本芸能従事者協会 森崎めぐみ代表理事
「AIの芸術・芸能分野への参入は、芸術・芸能従事者の著作権やその他の権利の十分な保護を伴う必要があり、必要な法的保護を導入するよう強く求めます」
団体はAIが作りだしたものの元データの開示の義務化や、対価を還元する仕組みを作るよう規制を求めていくとしています。
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