物価高騰の折、値上がりが続いているのは生活必需品だけではありません。
史上最高の価格水準で推移しているのが「金」です。
買い取り現場で驚きの価格がついてほくほく顔の人がいる一方、議員バッジのお値段もうなぎ上り。最新の金価格事情を取材しました。
“安全資産”として買い求める人がいる一方、売却する人も増加

史上最高値の更新が続く「金」。1グラム9000円を超え、コロナ禍前の倍近い価格になっています。
名古屋市中区にある「GINZA TANAKA名古屋店」には、5月5日の端午の節句に合わせて純金の「兜」がずらりと並んでいます。
売れ筋は、40万円から50万円の価格帯。価値が安定した「資産」として、買う人が増えているといいます。

(GINZA TANAKA名古屋店・小野勝由店長)
「おじいさまや、おばあさまが、孫のために購入するケースが多い。いざというときのために、安心感のある財産の一つ。今から20年ほど前だと、金は1000円台で停滞していた。今のこの状況を正直いって、想像できていなかった」
その一方で、20年前と比べて9倍も値上がりした金を“売る人”も増えています。
宝石・貴金属の買い取り・販売などを行う名古屋市中村区の「KOMEHYO名駅店」で話を聞きました。

(KOMEHYO名駅店・水野涼子チーフ)
「4月中旬時点で、宝石・貴金属の買い取り実績が2週間前と比べて約2割増えている」
指輪やネックレスなどの金製品を持ち込む人が多いといいます。