土産物店で働いていた男性が、本業の傍ら撮影した「クモの一生をテーマにした映像作品」がこのたび文部科学大臣賞を受賞しました。10年以上かけて撮影し、妻と一緒に作り上げた貴重な映像作品です。
ジョロウグモにスポットをあててその一生を見つめる

岡山県庁を訪れた難波由城雄さん(75)。伊原木県知事に、受賞を報告しました。受賞作「雅なクモ ジョロウグモの一生」は、クモの誕生から死ぬまでの半年間の生態を10年かけて撮影し、製作したものです。

(ナレーション 妻・康子さん)「そのたくさんのいきものたちの中からジョロウグモにスポットをあててその一生を見つめます」

難波さんは撮影のために、岡山市中区の龍ノ口山に足しげく通いました。
(生物生態写真映像作家 難波由城雄さん)
「まさかこんなすごい賞をいただけるとは夢にも思わなかったので、びっくりしています」

難波さんは、後楽園の四季など移ろいゆく自然を撮影する自然写真家として活動し、作品は後楽園のパンフレットなどにも使用されています。ジョロウグモの撮影もライフワークの一つ。その生態に惹かれ、撮影し続けてきました。