愛知県瀬戸市出身の藤井聡太六冠は23日、名古屋で叡王戦第2局を迎えます。
今回、”おやつ”でも”勝負めし”でもない、”座布団”に注目しました。

4月23日、名古屋東急ホテルで行われる、叡王戦五番勝負第2局。藤井六冠が菅井竜也八段の挑戦を受けていて、先に3勝した方がタイトルを獲得します。
4月11日に行われた初戦では、藤井六冠がタイトル3連覇に向け、白星スタートを決めました。

将棋の世界で不思議なのが「正座」。
棋士の皆さんは、対局後もすぐ立ち上がって、スタスタと歩きます。
8大タイトル戦では、持ち時間が4時間から9時間もあるのに、足はしびれないのでしょうか…?
棋士の足がしびれない理由は”慣れ”!? 体内ではある変化も…
人が感じる痛みの研究をする、京都大学の金子周司名誉教授に聞いてみると…
(京都大学 金子周司名誉教授)
「おそらく慣れるんだと思う」
まさかの”慣れ”!?
さらに、棋士の体内である変化が起きているから、という指摘も。

(京都大学 金子周司名誉教授)
「(血管の)一部分が潰れていても、横のバイパスを通れば血液は流れる。普段は使っていないが、ある程度慣れてくると横の血管を使うようになって、その結果しびれがひどくならずに済む」
その上で、無視できないのは…
(京都大学 金子周司名誉教授)
「座布団とか、少しでも柔らかいクッションがあれば、血液を止めずに済んでいるのかもしれない」
その”座布団”については、渡辺明名人がことし2月の棋王戦で…
(渡辺明 名人)
「座布団は”おかわり”はないんですよね?」
(スタッフ)
「ちょっと変えます?普通のやつ、宿の」
(渡辺明 名人)
「こっちの方が良いです」
渡辺明名人は、もともと用意されていたふかふかの座布団がしっくりこなかったよう。こだわりがあるようです。

そこで、取材を進めると、日本将棋連盟が推薦する「座布団」があることがわかりました!