陸上自衛隊のトップ、森下陸上幕僚長は、沖縄県の宮古島周辺で消息を絶ったヘリコプターとみられる機体の引き揚げに向けた作業を早ければ今月下旬にも開始すると明らかにしました。

森下陸上幕僚長はきょうの会見で、ヘリの機体の引き揚げについて「早ければ4月の下旬にも作業を開始できるように、現在所要の準備を進めている」と明らかにしました。

また陸上自衛隊の第8師団の師団長について、ヘリに搭乗していた坂本雄一師団長に代わり、あす21日付けで青木伸一・第11旅団長をあてる人事を発表しました。

同日付けで宮古島駐屯地の伊與田雅一警備隊長に代わり、比嘉隼人・第5施設群長をあてる人事も行うということです。

森下陸幕長は人事の交代の理由について、交代が発表された2人がすでに発見されているかどうかを明らかにしないうえで、厳しさを増す安全保障環境を踏まえた南西地域での任務遂行や捜索状況などを総合的に判断したと述べています。