暖かくなるこの時期にカラスが一生懸命になるのが巣作りです。電力会社とカラスとの攻防が始まっています。

【記者レポート】
「高さ12メートルほどある電柱の上にあるのはカラスの巣です。これから作業員が高所作業車で巣を撤去する訓練を行います

20日に東北電力ネットワークが行った訓練は、カラスが実際に作った巣を持ってきて電柱に設置し、撤去する手順を確認しました。例年3月から5月にかけて行われる“カラスの巣作り”ですが、電柱に巣を作られるとこんな危険があるのです。

【東北電力ネットワーク 配電工事課 伊藤誠一課長】
「このように金属が触れていますと、雨が降ると漏電が起きて停電に繋がります」

直径30センチを超える巣には金属製のハンガーや針金などが使われていて、これが停電を引き起こす恐れがあるというのです。

東北電力ネットワークによりますと、県内では去年1年間でおよそ6300個の巣を撤去。しかし、巣が原因となった停電が12件発生したということです。今年は、春先の気温が高く巣作りが早く始まったため、3月から撤去を開始し、新潟市内だけですでに200個以上の巣を撤去したということです。

東北電力ネットワークは巣を見つけたら、ホームページ上のチャットか、コールセンターまで連絡をしてほしいと呼び掛けています。