新型コロナ対策として、マスクの着用が「自己判断」に委ねられてから1か月余り。
みなさんはどうしていますか?
街の様子、そしてマスクへの考え方を保健所長に聞きました。
18日の長野駅前の様子です。
7割ほどの人が、マスクを着用しているようにみえます。
(マスクをしていた人)
「私は花粉症があるので、マスクをしてないとすぐに症状が出るからしている。周りが外しだしたら、付けにくくなるかも分からないです」
「全体的に皆さんマスクされている。マスクしていないと、悪いことをしている気がしてくる」
一方、海外で暮らす日本人は…。
「僕はオーストラリアに住んでいるので、もう誰もしていません、オーストラリアでは。ですからそのままです」
「私はイギリスに住んでて、イギリスも全然付けてないので。日本はマスク付けていることになじんでいる人が多いから別に付けたかったら付けたらいいと思うし、付けたくない人は外してもいいんじゃないかなと思います」
飯田駅前でも18日、かなり多くの人がマスクをしていました。
(マスクを着けていた人は)
「慣れちゃっているのとメイク雑でもいいかなって」
「私は免疫力が低いので病気なので。みなさんは自由にしていいと思う」
(マスクを着けていない人は)
「普段お客さんと面談するときはマスクを着けないといけないので」
「マスクそのものを好まない。人ごみに行くことがわかっているときはしますけど」
【長野市保健所・小林良清(こばやしよしきよ)所長】
「3年以上にわたってマスクをつけることが当たり前になってきて、感染対策以外の要素が大きく影響しているかなと。コロナがまだ続いていますので、この状況でマスクを着けないということについて、ほかの人から見たときに「感染対策をとっていないんじゃないか」とか、「感染症に対する認識が低いんじゃないか」と見られることをおそれて、とりあえず着けておいた方が無難ではないかといった考え方の人が多いように思っています」
長野市保健所の小林良清所長は、改めてマスクを着用する意味を考えることが大切だと話します。
(小林所長)
「新型コロナが出るまでのマスクの意味というのは、自分自身が症状があって、特に咳やくしゃみをする可能性があって、その時に自分の鼻や口から飛沫が出ることを止めるときに用いるものなんですね。ただ、いまほとんどの人がマスクを着けているのは症状があるからではなくて、場合によっては人から感染を受けたくないということで着けていると思うんですけど、マスクそのものは仮に近くにいる人が感染していて、ウイルスを出していればマスクだけで防ぐのは難しい面がある。そういった観点では、マスクを着けているから安心とか着けていないから不安ということではなくて、換気であったり距離を空けるということが必要になる。いまのように、マスクにシンボル的な形で関心があるというのは、少し考え方を変えた方がいいんじゃないかなという気もする」
小林所長によりますと、マスクの着用が必要なのは、電車など、混みあっている場所や、自分や同居する人にのどの痛み、せき、くしゃみ、発熱などの症状がある時。
また、暑くなる季節には熱中症対策を優先すべきで、着けなくていい場面では外し、しっかり呼吸をすることが大事だと指摘しています。