ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、韓国の尹錫悦大統領はロイター通信に対し、ウクライナへの大規模な民間人攻撃があれば軍事支援を行う可能性を示唆しました。

来週、訪米を控えている尹錫悦大統領はロイター通信のインタビューで、ウクライナへの支援をめぐり、「民間人に対する大規模な攻撃など国際社会が容認できない状況が発生した場合、人道的または財政的支援のみを主張するのは難しいかもしれない」と話したということです。

韓国政府はこれまで、ウクライナに軍事支援は行わない方針を維持してきましたが、尹大統領は今後、条件付きで行う可能性を示唆した形です。

一方、核・ミサイルの開発を進める北朝鮮への対応をめぐって、尹大統領は監視や偵察、情報分析能力を強化し、「超高性能、高出力の兵器」を開発する考えを示したということです。

尹大統領がウクライナに対する軍事支援の可能性をうかがわせる発言をしたことについて、ロシアのペスコフ大統領報道官は19日、「韓国は制裁などで非友好的な立場をとってきたので驚くべきことではない」と発言。

そのうえで、「武器を供与すれば間接的に紛争に関与することを意味する」とけん制しています。