光石研さんが12年ぶりに主演を務める映画「逃げきれた夢」が「第76回カンヌ国際映画祭」のACID部門に正式出品されることが分かりました。

『逃げきれた夢』6月9日(金)より全国ロードショー Ⓒ2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ


ACID部門は、監督週間と批評家週間に並ぶカンヌ映画祭の3つの並行部門のひとつであり、1993年に芸術的な作品を支援するために映画作家たちが創設した「インディペンデント映画普及協会(ACID)」が独自に立ち上げ、作品選定・運営を行っています。今回は全世界から約600本の映画が集まる中、出品作9本のうちの1本として選ばれました。

映画「逃げきれた夢」より



映画デビューから45年を歩み、2011年「あぜ道のダンディ」から12年ぶりに映画単独主演を務める光石研さんは、自身の地元でもある北九州を舞台に、人生のターニングポイントを迎えた男を演じます。そんな物語を描くのは、2019年にフィルメックス新人監督賞グランプリを受賞した脚本を基に、自らの手で映画化して興行映画デビューを果たす二ノ宮隆太郎監督です。

映画「逃げきれた夢」より



二ノ宮監督は「福岡県北九州市の黒崎の街を、光石研さんと歩かせていただいたのがこの映画の始まりでした」と振り返り「尊敬するキャスト、スタッフの皆さんとご一緒できましたこと、そして素晴らしい環境で上映できることに感謝しかないです」と感謝の言葉を述べています。

また主演の光石研さんは「この映画は、小さな町の小さな男の話です。 でも、例えばEUの小さな町の小さな男の話でもあるのです。 すなわち、グローバルな話です」と映画の姿を端的に伝え「個人的には我が九州弁がカンヌに轟く快感、身震いします。 二ノ宮監督、良かったね!そして、ありがとう!」と喜びの言葉を寄せています。

映画「逃げきれた夢」より


ACID部門選定委員の一人は「演出、そしてシーンの構築が素晴らしい。儚さを受け入れなければならないが、そこに飛び込むと、逸品が待っている」と評しており、現地での盛り上がりが期待されます。

第76回カンヌ国際映画祭はフランス・カンヌで現地時間5月16日(火)に開幕します。また、映画「逃げきれた夢」は6月9日(金)より全国でロードショー公開されます。

【担当:芸能情報ステーション】