和歌山市で岸田総理の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、警察は爆発物は手製とみて、容疑者の自宅から押収したパソコンを解析するなどして詳しく調べることにしています。

木村容疑者は午前8時40分ごろ、拘留手続きのため、こちらを出て検察庁へと身柄が送られました。

威力業務妨害の疑いで逮捕・送検された兵庫県川西市の無職・木村隆二容疑者(24)はおととい、和歌山市の漁港で岸田総理に向かって爆発物を投げ込み、演説を妨害した疑いが持たれています。

これは、現場近くの防犯カメラの映像です。総理の車列が通るすぐそばを、リュックを背負い、歩く木村容疑者。車列に目をやりながら演説会場のある漁港方面に向かって歩く姿が写っています。

木村容疑者は、逮捕後の取り調べに黙秘を続けていますが、捜査関係者によりますと、家族の話から木村容疑者は事件前日の夜まで自宅にいて、その後、演説会場に向かったとみられることが新たにわかりました。

川西市の自宅からは粉末や金属の管、工具類などが見つかっていて、警察は木村容疑者が爆発物を自作した可能性があるとみて、押収したパソコンを解析するなどし、製造過程や犯行動機などの解明を進めています。