陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島周辺で消息を絶ち、「複数の隊員らしき姿」が確認されている事故で、14日午後3時すぎ、自衛隊のダイバーが目視で確認を行う『飽和潜水』が始まりました。
13日午後9時20分ごろ伊良部島近くの海底で、海上自衛隊の掃海艦「えたじま」が、水中カメラで破損した機体の一部と、1人の隊員らしき姿を発見していました。

防衛省関係者によりますと、その後の捜索で、さらに3人か4人の隊員らしき姿も確認されたということです。機体は大きく破損していて、隊員らしき姿は機体の近くで見つかったということです。

14日も早朝から海上自衛隊の掃海艦「えたじま」、掃海艇「とよしま」、潜水艦救難艦「ちはや」の3隻が捜索作業を進めています。

そして午後3時すぎ、「ちはや」のダイバーが深海まで潜る『飽和潜水』が始まり、これから目視による隊員の捜索が進められます。
また、政府関係者によりますと機体の引き揚げに向けてサルベージ船が九州で待機しているということです。
今月6日に宮古島周辺の海域で消息を絶った陸上自衛隊のヘリには、第8師団の坂本雄一師団長など隊員10人が乗っていました。
防衛省によりますと消息を絶ったヘリの機長の飛行時間は3000時間、副操縦士の飛行時間は500時間だったということで、飛行経験に問題はなかったとしています。