こちら、まだ開発中ということで商品はお見せできないのですが、たまごを使わない“たまご”、“代替たまご”のサンドイッチです。鳥インフルエンザの影響などで卵の価格が過去最高値を更新する中、大手コンビニは“代替たまご”を使った新商品の開発を行っています。

大手企業の"卵の価格高騰や不足"への対応

コンビニ「ローソン」では、新商品の開発会議が行われていました。開発中のサンドイッチの中に入っているスクランブルエッグ、に見えますが実は卵ではなく、大豆などで作られた「代替卵」です。

鳥インフルエンザの影響などで、価格高騰や不足が続く卵。卸売価格も過去最高値を更新し続ける中、ついに大手コンビニまでも「代替卵」を使った商品の開発に着手しはじめたのです。会議では、味付けの試行錯誤が続けられていました。

ローソン調理パン担当 清瀬智加さん
「やっぱり癖が結構あるというところが、なかなか少し難しいなと思ってたんですけど、今回は、おいしく、味のところを調整して、食べやすくなってきている」

ローソンでは、約1年分の商品に使う卵は確保できているものの、長期的には調達に不安があるため、代替卵を使った商品の開発を始めたといいます。

一方、卵入りのメニューを今週から変更したのが、シウマイ弁当で有名な「崎陽軒」。卵を多く使う炒飯弁当は一時、販売を取りやめていましたが・・・

崎陽軒広報・マーケティング部 野本幸裕主任
「炒飯弁当の販売再開を望む声が非常に多くて、そういった声に対応するためにメニューを工夫しながら」

卵の量を3分の1減らし、販売を再開しました。ただ、供給は追いついておらず、「幕の内弁当」などに入っていた玉子焼きをやめ、代わりに煮物や鶏の唐揚げを入れることに。

卵の供給が元に戻るのは早くても半年後の秋ごろ。その頃には次のシーズンの鳥インフルエンザが流行り始めることも想定され、当面は卵の高値と不足が続きそうです。