陸上自衛隊のヘリコプターが行方不明になってから1週間。懸命の捜索が続いていますが人命につながる手がかりは見つかっていません。事故はどのように起き、なぜ捜索が難航しているのか専門家の見解をもとに検証します。

陸上自衛隊のヘリが消息を経ってからきょうで1週間。行方不明者の手がかりを見つけようと宮古島周辺では自衛隊や海上保安庁による懸命の捜索が続いています。
森下泰臣 陸上幕僚長(今月6日)「この度は国民の皆様にご迷惑ご心配をお掛けして、申し訳ございませんでした。宮古島北北西洋上においてレーダー航跡が消失しました」

今月6日から消息を絶っている陸上自衛隊の多用途ヘリコプター『UH―60』。搭乗していたのは自衛隊の幹部ら合わせて10人です。

今月6日の午後、ヘリは航空自衛隊宮古分屯基地を偵察のために離陸しました。ヘリは宮古島周辺を北上し、反時計回りに飛行。飛行をはじめて10分後の午後3時56分、伊良部島、北の海上で機影がレーダーから消えたのです。
防衛省関係者によりますと、ヘリはレーダーから航跡が消える直前に法令で定められた最低安全高度の150メートル前後で飛行していたとみられるということです。
飛行中のヘリを、多くの人が目撃していましたー
池間漁港からヘリを見た人「いや何もないよ。普通に飛んでったよ。煙がでてたとかそういうの全く何もない。普通に飛んで低めだった、そんな上じゃないよ低めでスーッと」
しかし、島の北のビーチでヘリを見た人はー
島の北側でヘリを見た人「意外と低く見えても高い所飛んではると思うんですけど、5、60メートルかな~って。私ドローンを飛ばすので、でもドローンは小さなものですからね。あれと比較にはならないんですけど、イメージ的に5、60メーター、まぁもうちょっと高かったと思いますけど、とにかく低いというイメージが強かったです」

池間島の北端にさしかかることには、大きく高度を下げていた可能性があります。
地元住民「一分でも早く見つかって欲しいね、命があってよ」
地元住民「おばあもニュース見て泣いているよ。早く1人でも見つかったらね」
24時間態勢で捜索活動が続く中。捜索3日目の午後、現場周辺には緊張が走っていました。