利用客の減少に悩む芸備線についてです。JR西日本と沿線自治体による利用促進に向けた会議が開かれましたが、JR側は利用促進でなく”路線の存廃も含めた議論をしたい”と求め、自治体と意見が分かれました。
会議はJR西日本をはじめ。岡山県や新見市・広島県の自治体も参加して行われました。
新見市と広島市を結ぶ芸備線は人口減少などで、備中神代駅から東城駅の区間では利用者が1日平均81人と、30年あまりで9割近く減り、岡山県内で最も少なくなっています。
会議では、新見市が駅に向かう市営バスの運行時刻を見直すなどの対策を行ったものの、沿線住民の利用は増えなかったことが報告されました。一方、JRは“利用の促進だけでなく、今後は路線の存廃も含めた議論をしていきたい”と求めました。
(JR西日本岡山支社 須々木 淳 副支社長)
「将来の地域の公共交通というのはどういう姿がいいのかと、色々な可能性も含めて議論させていただければと」
JRの提案に対して、新見市はすぐに受け入れることはできないとしています。
(新見市 野間 哲人 副市長)
「鉄道は以前からずっあるもので、生活の足になっているのは確かですし、重要な地域資源ですので私達としては利用促進をしっかりやっていくことに尽きると」
意見が分かれたJRと沿線自治体。芸備線をめぐる議論の終着駅は、全く見通せない状況です。
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